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NHK-FM「吹奏楽のひびき」の記録です。 非公式ページですので、悪しからず。
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 第22回目放送は下記の曲でした。


 − ギャルド・レピュブリケーヌ吹奏楽団の今昔 −

「“ディオニソスの祭り”作品62 第1」
                  フロラン・シュミット作曲
                       (9分50秒)
     (吹奏楽)パリ・ギャルド・レピュブリケーヌ吹奏楽団
           (指揮)フランソア・ジュリアン・ブラン

<東芝EMI EMI CLASSICS TOCE−3178>


「ラ・ヴァルス」 ラヴェル作曲、フランソア・ブーランジェ編曲
                      (12分00秒)
     (吹奏楽)パリ・ギャルド・レピュブリケーヌ吹奏楽団
              (指揮)フランソア・ブーランジェ

「くまばちは飛ぶ」
     リムスキー・コルサコフ作曲、ロジェ・ブートリー編曲
                       (1分30秒)
     (吹奏楽)パリ・ギャルド・レピュブリケーヌ吹奏楽団
              (指揮)フランソア・ブーランジェ

  〜東京国際フォーラムで収録〜
                   <2007/11/3>



 
 吹奏楽をやってる人には、もはや常識的な存在とも言えるギャルドですが、今回は「昔のサクソルン属を使っていたギャルド」と「新体制のギャルド」を両方聴いてみよう、という企画。

 古い方では、いわゆるギャルド・ショックの頃の録音(しかも日本で行なった)。
 実は最近あまり店頭で見ることが少なくなりつつある、原編成での、しかもギャルドによるディオニソスですので、「若い人たち」には珍しいものだったかもしれません。
 ちょうどこの放送日は全国大会・高校の部の日で、やはりディオニソスを演奏していた団体がありました。興味を持った人には、ぜひノーカット・原編成の演奏も聴いてもらいたいものです。


 新しい方は、昨年の来日公演から。
 曲はどれを選んでもよかったのですが、演奏の内容から選択しました。

 余白を埋める意味もあり採り上げた「くまばち」ですが、ギャルドの特徴でもあるソロ・クラリネット/テュッティ・クラリネットによるアンサンブルに注目する意味でも、面白い演奏だったと思います。


 かつての「吹奏楽三昧」で紹介された、「初来日時の秘蔵音源」を流したいところでもあったのですが、契約上 放送権の切れているものを流すのには関連団体・演奏者全員の承諾が必要で、10分ほどのためにそれをやるのも辛い話でしたので、ディオニソスを選択しました。(よく勘違いされるのですが、かつてNHKが放送したり、音源を所有しているものでも、再放送するには再契約が必要なので勝手に流す訳にはいかないのです)

 もっとも、あの音源は、もっとよい形でまた聴くことができると聞いてますので、そちらをお楽しみに。
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 第21回目放送は下記の曲でした。

 − ラウタヴァーラの“受胎告知” −

「オルガン、金管群とシンフォニック・ウインド・
 オーケストラのための協奏曲“受胎告知”」ラウタヴァーラ作曲
                      (27分15秒)
                 (オルガン)カリ・ユッシラ
       (吹奏楽)ヘルシンキ・フィルハーモニー管弦楽団
               (指揮)レイフ・セーゲルスタム
   <ONDINE(フィンランド輸入盤) ONDINE
                     ODE869−2>


 
 今回は冒険でした。
 今月に80歳の誕生日を向かえたフィンランドの巨匠ラウタヴァーラの大曲1曲だけをご紹介しました。

 何故この曲か。

 ラウタヴァーラは良くも悪くも、ピアノや室内楽、オーケストラや合唱でよく話題となる《大家》です。
 吹奏楽の世界が放っておくはずもなく、ラウタヴァーラの曲を組み込んだCDというのがCHANDOS盤など幾つか出ています。
 が、それら「我らの時代のレクイエム」や「兵士のミサ」などは、金管アンサンブル曲なのです。
 ラウタヴァーラには吹奏楽編成(+独奏)のこの曲があるのに、その存在は無視され続けていました。
 理由は、放送を聴いて頂いた方なら分かるはず。編成とは裏腹に実に「吹奏楽らしくない」曲なのです。どこまでも続くスタティックな音響世界。特にカタルシスがあるわけでもなく、静かにそのまま終わる長大な曲。
 しかし、よくよく聴けば、管楽器による繊細なトーンクラスターが、オルガンのそれと同化し、どこで入れ替わっているのか分からないような、微細な音響推移が見事な作品です。

 いわゆる吹奏楽的嗜好からは評価が低いかもしれませんが、実に革新的な作品だったと思います。
 そして、この曲を紹介するには「80歳の誕生月」というこのタイミングを逃すと、もう二度と機会がないはず。そこで、NHKにちょっと無理をお願いして、この曲だけで一回分を放送させて頂きました。


 この曲を聴いたことで、吹奏楽畑の人が無意識のうちに「吹奏楽的なもの」という典型を作ってしまっていることに気付いてもらえたら、と願っています。
 第20回目放送は下記の曲でした。

− 華麗なるファンファーレ −

「東京オリンピック・ファンファーレ」     今井光也・作曲
(0分34秒)
(吹奏楽)陸上自衛隊中央音楽隊
(指揮)古荘浩四郎

「札幌オリンピック・ファンファーレ」     三善 晃・作曲
(0分26秒)
(吹奏楽)陸上自衛隊中央音楽隊
(指揮)古荘浩四郎

「冬の光のファンファーレ〜長野オリンピックのための」
湯浅譲二・作曲
(0分40秒)
(吹奏楽)陸上自衛隊音楽協力隊
(指揮)野中図洋和
<キングレコード KING KICC−408>

「“第30回みえ国体式典曲集”から“ファンファーレ”」
矢代秋雄・作曲
(0分40秒)
(吹奏楽)リベラ・ウィンド・シンフォニー
(指揮)福田  滋
<ビムズ・エディションズ BMS BECDP−0002>

「森のファンファーレ」            北爪道夫・作曲
(2分20秒)
(吹奏楽)リベラ・ウィンド・シンフォニー
(指揮)福田  滋
<演奏者提供音源>

「東京交響楽団のためのファンファーレ」   池辺晋一郎・作曲
(2分00秒)
(吹奏楽)東京交響楽団
(指揮)秋山 和慶
<ユニヴァーサルミュージック IMS/N&F
NF−61201>

「ルイビル管弦楽団のためのファンファーレ」ルトスワフスキ作曲
(1分20秒)
(吹奏楽)ルイビル管弦楽団
(指揮)ローレンス・レイトン・スミス
<The Louisville Orchestra
LCD−005>

「フローリッシュ」        ヴォーン・ウィリアムズ作曲
(2分35秒)
(吹奏楽)東京佼成ウインドオーケストラ
(指揮)ダグラス・ボストック
<佼成出版社 KOCD−8011>

「ファンファーレ」              プーランク作曲
(吹奏楽)フランス国立管弦楽団
(指揮)シャルル・デュトワ
<ポリドール LONDON POCL−1703>

「バレエ音楽“ペリ”から“ファンファーレ”」  デュカス作曲
(2分10秒)
(吹奏楽)ザ・ブラス・ドリーム・チーム
(指揮)ミシェル・ティルキン
<ISP(ベルギー輸入盤) LMA−001(T−5626)>

「スメタナ・ファンファーレ」            フサ作曲
(3分50秒)
(吹奏楽)シンシナティ・ウインド・シンフォニー
(指揮)マロリー・トンプソン
<SUMMIT RECORDS(アメリカ輸入盤)
SUMMIT DCD−192>




過去最多の曲数でのご紹介。
邦人から始めて海外へと、という流れ。合わせて、式典の合図から単独の曲として独立するような流れも考えてみました。

定番どころから、ちょっと珍しいものまで、色々と幅広く選んだつもりです。作曲家・演奏者とも錚々たるメンバーです。

今回の目玉は北爪道夫「森のファンファーレ」。
非売品音源を流す、というのは実に大変です。作曲者はもちろん、指揮者や演奏団体、委嘱モノの場合は主催団体まで、全ての許可を取らないといけません。今回は北爪先生、福田さんにご協力頂き、放送することが出来ました。感謝。

非売品音源といえば、本当は国体のファンファーレで福島国体のファンファーレ(中村隆一作曲)を流したかったのです。これは、ヴォカリーズの合唱も入った、かなりカッコイイやつ。しかし、権利関係が難しかったので断念。
同じように田村文生「兵庫国体ファンファーレ」も斬新で面白かったのですが、同様の理由で断念。
番組の中でも触れましたが、国体関係は各都道府県に「ご当地もの」が眠っています。それらを探してもらえるきっかけになればなと、願っています。


他、考えたけど流さなかった曲としては、

・R.シュトラウス「ウィーン・フィルのファンファーレ」
(小澤征爾/ウィーンフィルのCDがある)

・ジョリヴェ「ナルシスのファンファーレ」
(とにかくカッコイイ)

・シェーンベルク「ルルからのファンファーレ」
(自作引用のファンファーレとして)

・トマジ「典礼ファンファーレ」
(音楽作品としてのファンファーレの傑作)

・武満「シグナルズ・フロム・ヘヴン」
(邦人ファンファーレの例として)

・鈴木英史「ファンファーレ S-E-A」
(武満と並べたら面白いかと思って)

・G1ファンファーレ
(競馬ファンファーレはファンも多いのでは)

・何か吹奏楽作曲家のファンファーレ


などなど。30分番組の宿命で割愛しましたが、これらは是非是非聴いてみてもらいたいものばかりですので、興味のある方はぜひ。
 第19回目放送は下記の曲でした。

 − 世界のバンド〜カラビニエーリ吹奏楽団 −

「歌劇“椿姫”から 第3幕への前奏曲」
        ヴェルディ作曲、ドメニコ・ファンティーニ編曲
                       (3分30秒)
              (吹奏楽)カラビニエーリ吹奏楽団
              (指揮)ドメニコ・ファンティーニ

「楽劇“ワルキューレ”から“ワルキューレの騎行”」
        ワーグナー作曲、ドメニコ・ファンティーニ編曲
                       (4分40秒)
              (吹奏楽)カラビニエーリ吹奏楽団
              (指揮)ドメニコ・ファンティーニ

「歌劇“清教徒”から“嵐の場面の音楽”」
        ベルリーニ作曲、ドメニコ・ファンティーニ編曲
                       (2分40秒)
              (吹奏楽)カラビニエーリ吹奏楽団
              (指揮)ドメニコ・ファンティーニ

「歌劇“ジョコンダ”から“時の踊り”」
       ポンキエルリ作曲、ドメニコ・ファンティーニ編曲
                       (9分00秒)
              (吹奏楽)カラビニエーリ吹奏楽団
              (指揮)ドメニコ・ファンティーニ

「行進曲“忠誠”(ラ・フェデリシマ)」
               フォルテュナート・チレネイ作曲
                       (4分00秒)
              (吹奏楽)カラビニエーリ吹奏楽団
              (指揮)ドメニコ・ファンティーニ

    <BMGファンハウス BMG BVCC−35032>



 これまでとちょっと傾向を変えて、演奏団体に焦点を当ててみました。

 イタリアのカラビニエリは、日本ではギャルドなどと比べるとイマイチ話題になることが少ない気がします。が、その特異な響きは実に面白いのです。

 今回は、特に編成という点に着目し、その異常なまでの音域をカバーするクラリネット群や、ヴァルブ・トロンボーンやチンバッソといった特殊低音金管をクローズアップし、続けて合奏体としての表現力の広さを楽しむ、という流れにしてみました。

 サクソルン属を多用する、レパートリーはオーケストラの編曲ものが中心、という点でギャルドと似ていますが、こうして聴いてみると全く違うタイプのバンドなのだ、ということが浮き彫りになったのではないでしょうか。

 名盤と誉れ高きこの音盤、何度かマスタリングを変えたりしながら再販されていますが、最近は店頭で目にすることも少なくなってしまったように思います。ちょっと残念ですね。

 最近のカラヴィニエリの音は、ネット上でも聴くことができます。

http://www.carabinieri.it/Internet/Cittadino/Download/Brani/Teatro+Opera+di+Roma+-+2002/



 世界には他にも面白い編成・サウンドのバンドがありますので(スペインのアルティスティカ・ブニョロとか)、ゆくゆくはそういうバンドもご紹介したいところです。
 第18回目放送は下記の曲でした。

 − 洗足学園音楽大学シンフォニック・ウィンド・オーケストラ演奏会 −(2)

「“ベガス”序曲 作品128」   ジェームズ・バーンズ作曲
                       (7分20秒)
(吹奏楽)洗足学園音楽大学シンフォニック・ウィンド・オーケストラ
                  (指揮)ジェームズ・バーンズ

「トリティコ」          ヴァーツラフ・ネリベル作曲
                      (12分25秒)
(吹奏楽)洗足学園音楽大学シンフォニック・ウィンド・オーケストラ
                  (指揮)ジェームズ・バーンズ

「ヒズ・オナー」          ヘンリー・フィルモア作曲
                       (2分40秒)
(吹奏楽)洗足学園音楽大学シンフォニック・ウィンド・オーケストラ
                  (指揮)ジェームズ・バーンズ

  〜東京芸術劇場で収録〜
                    <2008/7/4>



 
 先週に続き、NHK独自収録による音大吹奏楽のライヴ録音です。

 当日にプログラムは下記の通り。

http://www.senzoku.ac.jp/music/concert/08natu_festival/0704.html

 この中で演奏された、バーンズの最新作3曲のうち、先週放送した「第6交響曲」に続いて「”ベガス”序曲」をご紹介。こちらも音源は他では聴けないものだったので、珍しかったのではないでしょうか。

 残る「プレリュードと祈り」、それにアンコールで演奏されたバーンズ「モハベズ・クレイヴズ」(Mojaves Claves)を紹介するのもよかったのですが、それでは今回のライヴが「バーンズ特集」となって「洗足学園音楽大学の演奏会」というトピックスが薄くなってしまう、との理由から、メインの「トリティコ」を紹介することになりました。

 録音もたくさんある「トリティコ」ですが、作曲家(バーンズ)がどのような演奏をするか、というのが注目だったのではないでしょうか。

 放送しませんでしたが、バーンズの振った課題曲もテンポ設定が遅めで、なかなか興味深かったです。


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