NHK-FM「吹奏楽のひびき」の記録です。
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第32回目放送は下記の曲でした。
- 武蔵野音楽大学ウィンドアンサンブル演奏会から -(1) 「ジュビリー序曲」 フィリップ・スパーク作曲 (6分20秒) (吹奏楽)武蔵野音楽大学ウィンドアンサンブル (指揮)ドン・ウィルコックス 「交響曲 第2番から 第3楽章“解き放たれたアポロ”」 フランク・ティケリ作曲 (6分05秒) (吹奏楽)武蔵野音楽大学ウィンドアンサンブル (指揮)ドン・ウィルコックス 「フィアレス」 デーヴィッド・ウィリアムズ作曲 (4分30秒) (吹奏楽)武蔵野音楽大学ウィンドアンサンブル (指揮)ドン・ウィルコックス 「シミテール男爵のマンボ」 ドナルド・グランサム作曲 (5分50秒) (吹奏楽)武蔵野音楽大学ウィンドアンサンブル (指揮)ドン・ウィルコックス ~東京オペラシティ・コンサートホールで収録~ <2008/12/16> 音大吹奏楽団のライヴ録音シリーズ、今回は武蔵野音大です。 指揮のウィルコックスは、アメリカ吹奏楽界の重鎮。ベンクリシュートーやレイ・クレーマーなど、武蔵野音大の吹奏楽はこうした系譜が続いています。 当日のプログラムは ニールセン/ジョン・ボイド 「歌劇“仮面舞踏会”序曲」 フランク・ティケリ 「交響曲 第2番から 第3楽章“解き放たれたアポロ”」 グリーグ作曲/ヤン・エリクセン、フレデリック・フェネル 「リカード・ノードロークのための葬送行進曲」 エルリング・モスタッド/ドン・ウィルコックス 「第三竜騎兵連隊の栄誉行進曲」 デーヴィッド・ウィリアムズ 「フィアレス」 チャイコフスキー/ジョン・ブージョワー 「歌劇“オプリチニーク”から 舞曲」 〜〜休憩〜〜 フィリップ・スパーク 「ジュビリー序曲」 リャードフ/ドン・ウィルコックス 「ロシアのフェスティヴァル」 ジュリー・ギロー 「ポーランド騎兵隊序曲」 スーザ/ブージョワー 「勇敢なる第七連隊行進曲」 ドナルド・グランサム 「シミテール男爵のマンボ」 というもの。 おそらく、第一部と第二部で、それぞれ対応するような曲種(序曲→三部形式的楽曲→行進曲いくつか→舞曲)とし、モダンとクラシカルが交互に来るようにしたのだと思います。なかなか深いですが、ちょっと分かりづらいと思いましたし、全曲放送できるわけではないので、今回はオリジナルを中心に、次回は北欧のものを中心に編成しました。 今回のは、「フィアレス」を除けば、最近流行のものばかりですので、特に説明もいらなかったかと。 ティケリの「解き放たれたアポロ」とグランサム「シミテール男爵のマンボ」はアメリカで流行してるんでしょうか。コーポロン指揮の昭和音大でもCDに収録されています。 特に、グランサムのは昨年末に初来日したアメリカのコーストガード音楽隊のコンサートでも演奏されていました。 この曲、日本では「バロン・シメティエール」と訳されることが多いようですが、ブ−ドゥー教のゲーデを題材にしているので、「シミテール男爵」と訳すべきでしょう。 ちなみに、単独で演奏されることが多いので意外と知られていませんが、この曲は「サムディ男爵のサラバンド」とセットで構成される「男爵たち」という曲の一部なのです。 全曲はグランサムの作品集に収録されているので、興味のある方はぜひ。 PR
第31回目放送は下記の曲でした。
- メンデルスゾーンのハルモニームジーク - 「ハルモニームジークのための序曲 ハ長調 作品24」 メンデルスゾーン作曲 (9分45秒) (吹奏楽)ロンドン交響楽団のメンバー (指揮)クラウディオ・アバド <ポリドール D.GRAMMOPHON POCG-1039> 「ハルモニームジークのための葬送行進曲 イ短調 作品103」 メンデルスゾーン作曲 (9分40秒) (吹奏楽)大阪市音楽団 (指揮)沼尻 竜典 <オクタヴィア・レコード EXTON OVCL-00113> 「“夏の夜の夢”の音楽 作品61から“結婚行進曲”」 メンデルスゾーン作曲、坂井貴祐・編曲 (5分25秒) (吹奏楽)尚美ウインドオーケストラ (指揮)小澤 俊朗 <ユニヴァース UNIVERSE UA-8010> 今年はメンデルスゾーン・イヤー。2月3日が生誕200年ということで、この企画です。 メンデルスゾーンの「吹奏楽曲」は、この「序曲」と「葬送行進曲」で全部です。 「序曲」は昔から有名ですが、元々の編成に忠実にやっている録音というのは非常に少ないのです。 昔からある佼成ウインドによるCDなどは、アメリカのゴールドマン・バンドのために現代編成用に第三者が書き直した楽譜を使っていて、編成はおろか、調性まで違うものさえ少なくありません。 《原典演奏》をしているもので現在手に入れやすいのは、「葬送行進曲」と同じCDに入っている大阪市音楽団の演奏と、このアバド盤の2種類でしょう(他にも海外のバンドがやってるので幾つかありますが)。 出来るだけ違う音盤を使いたかったので、アバド盤をチョイスしてみました。 「葬送行進曲」の音源は珍しいですね。このCDは他の曲も好企画だし、解説も充実している優れものの一枚なので、お持ちでないかたはぜひ。 ちなみに、楽譜はペータースから出ている(全集に収録)ので、研究目的でも手に入れてみると面白いです。 「結婚行進曲」は、余りの時間を埋める意味でも選曲。 吹奏楽での録音は意外に少ない気がします。原曲は当然C-durなのですが、手持ちの音源にはB-durのものも多く、さすがにそれは気持ち悪かったのでやめました。 ギャルドの演奏はC-durだったのですが、モノラル音源だったので、これも見送り。 今回の坂井版は、「新アレグロ」の中の1曲で、小編成用に書かれているために非常にクリアな音がします。 「新アレグロ」は非常に充実した内容ながらも「楽譜フルセット&CD11枚」を一括で買う(30万円を超える値段)しか入手方法がないので、個人で買うのは難しい代物です。 CDにはとてもいいものが揃っているだけに、バラ売りされていないのは勿体ない気がします。
第30回目放送は下記の曲でした。
- 合衆国コーストガード音楽隊ライブ -(2) 「“キャンディード”から“着飾って、きらびやかに”」 レナード・バーンスタイン作曲、イアン・フレンケル編曲 (6分15秒) (ソプラノ)リサ・ウィリアムスン (吹奏楽)アメリカ合衆国コーストガード音楽隊 (指揮)ケネス・メーガン 「ニューオーリンズ音楽の旅」 ポール・マーサ編曲 (8分15秒) (トロンボーン)ベンジャミン・グリフィン (吹奏楽)アメリカ合衆国コーストガード音楽隊 (指揮)ケネス・メーガン 「組曲“アメリカン・ジャーニー”から“移民と建築物”」 ジョン・ウィリアムズ作曲、ポール・ラヴェンダー編曲 (5分40秒) (吹奏楽)アメリカ合衆国コーストガード音楽隊 (指揮)ケネス・メーガン 「行進曲“星条旗よ永遠なれ”」 スーザ作曲 (3分25秒) (吹奏楽)アメリカ合衆国コーストガード音楽隊 (指揮)ケネス・メーガン ~横浜みなとみらいホールで収録~ <2008/12/2> 前回に引き続き、初来日となったアメリカのコーストガード音楽隊(沿岸警備隊音楽隊)の演奏会ライヴ。 前回はスタンダードな編成の曲を紹介しましたが、今回はちょっと変わったものを中心に。 専属の歌手が隊員としているのが特徴の一つで、その歌手をフィーチャーした演奏から。 「キャンディード」は序曲がたまに吹奏楽でも演奏されますが、これはナンバーの1つの抜粋編曲。 序曲にも出てくる有名な旋律が含まれている部分なので、そうした意味でも面白かったかも。 「ニューオーリンズ」は、ジャズ・バンドとして演奏するスタイルの紹介。ソリストの個人技の高さが関心の的でした。 「アメリカン・ジャーニー」は特にコレといった目新しいところはないものでしたが、このツアーのタイトルが「アメリカン・ジャーニー」だったので、外せないかと思い取り上げました。 「星条旗」は、アメリカ本国の軍楽隊の演奏ということで、普段聴いているものとはちょっと性質が違う演奏だと思います。 前回・今回と紹介しましたが、この他にもP.スウェルツ「ウズメの踊り」(須川さん委嘱のSax協奏曲)やグランザム「シミテール男爵のマンボ」、ガーシュウィン「キューバ序曲」なども演奏されていました。いずれもが高い完成度の演奏で、このバンドの実力の高さを思い知らされた感があります。 2月発売のバンドジャーナルに、このバンドの特集記事が載りますので、そちらもぜひ読んでみて下さい。
第29回目放送は下記の曲でした。
- 合衆国コーストガード音楽隊ライブ -(1) 「行進曲“自由の精神に敬礼を”」 スーザ作曲、ドナルド・ハンスバーガー編曲 (2分30秒) (吹奏楽)アメリカ合衆国コーストガード音楽隊 (指揮)ケネス・メーガン 「おお、大いなる神秘」 モーテン・ローリッドセン作曲、ロバート・レイノルズ編曲 (5分55秒) (吹奏楽)アメリカ合衆国コーストガード音楽隊 (指揮)ケネス・メーガン 「ハリスンの夢」 ピーター・グレイアム作曲 (13分25秒) (吹奏楽)アメリカ合衆国コーストガード音楽隊 (指揮)リチャード・ワイマン 「行進曲“センパー・パラタス”」 フランシス・ヴァン・ボスカーク作曲 (1分45秒) (吹奏楽)アメリカ合衆国コーストガード音楽隊 (指揮)ケネス・メーガン ~横浜みなとみらいホールで収録~ <2008/12/2> 2009年の初回放送は、ライヴ録音から。 アメリカのコーストガード音楽隊(沿岸警備隊音楽隊)の初来日公演。 アメリカの軍楽隊といえば、日本ではエアフォース・バンドとマリン・バンドが有名ですが、それに勝るとも劣らない実力を持つバンドです。 なんでも本国でラジオのレギュラー番組を持っていてとても忙しいらしく、これまでに海外公演は3回ほどしかやったことがない(そのうち1回は崩壊直前のソ連!)という、レアなバンドです。 秋山紀夫先生からご推薦頂き、それならば、と録らせて頂いた次第。 生で聴いて、「これはスゴイ!」と思ったバンドです。マーチからコラール、現代曲にポップス(これは次回紹介)と色々なタイプの曲を演奏していましたが、どれもがハイレベル。演奏会後、バンドジャーナルの編集長とワインを呑みながら大いに盛り上がりました。 今回ご紹介したのは、割と定番曲。次回はちょっと変わったスタイルもご紹介予定。 ちなみに「おお、大いなる神秘」の作曲者は「モーテン・ローリッドセン」と主催者発表の表記にならってますが、合唱の世界では(元々は合唱曲)「モートン・ラウリッドソン 」と表記するほうが一般的です。 実に感動的な作品ですが、昭和音大の演奏でもCDが出ているようです。 http://www.cafua.com/products/detail.php?product_id=93
第28回目放送は下記の曲でした。
− カラヤン ベルリン・フィルのマーチ集 − 「双頭のわしの旗の下に」 ヨゼフ・フランツ・ワーグナー作曲、モスハイマー編曲 (3分25秒) (吹奏楽)ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団管楽合奏団 (指揮)ヘルベルト・フォン・カラヤン 「わがオーストリア」 スッペ作曲、フェルディナント・プライス、ドブリンガー編曲 (2分10秒) (吹奏楽)ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団管楽合奏団 (指揮)ヘルベルト・フォン・カラヤン 「ウィーンはウィーン」 ヨハン・シュランメル作曲、シュミット・ペテルセン編曲 (3分05秒) (吹奏楽)ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団管楽合奏団 (指揮)ヘルベルト・フォン・カラヤン 「フロレンティナー行進曲」 ユリウス・フチーク作曲 (5分25秒) (吹奏楽)ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団管楽合奏団 (指揮)ヘルベルト・フォン・カラヤン 「ヨルク行進曲」 ベートーベン作曲、ヨハネス・シャーデ編曲 (2分30秒) (吹奏楽)ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団管楽合奏団 (指揮)ヘルベルト・フォン・カラヤン <ポリグラム株式会社 DG POCG−3688> 「旧友」 カール・タイケ作曲 (4分30秒) (吹奏楽)ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団管楽合奏団 (指揮)ヘルベルト・フォン・カラヤン <ポリグラム株式会社 DG POCG−3689> 2008年最後の放送を何にしようか、と考えたときに、今年にちなんだものにしようと思いました。 また、初回放送が「フェネル/イーストマン」という、いわゆる「基本中の基本」だったこともあり、やはり「基本中の基本」を区切りにもってきたい、というのもありました。 そこで、今年がカラヤン・イヤーであり、まだ「マーチ」の特集をやってませんでしたので、この音源にしてみました。 有名なはずのこのディスクなのですが、意外にも吹奏楽関係者の中で聴いたことが無いという人が多いようでしたので、敢えて集中してのご紹介。 有名曲を中心に採り上げてみましたが、本当はもうちょっとマイナーな曲の方が美味しいCDなんですよね。 余談ながら、この次の週(12月21日)用のプログラムというのも実は用意してたのですが、特番でなしになりました。 それは「アルフレッド・リードで綴るクリスマス」。それにはフランク作曲/リード編曲の「天使の糧」が入っていて、ちょうど14日の前番組「 ビバ!合唱」で原曲が紹介されていて面白いことになっていたのですが。 来年以降、機会があれば。 さて、次回の本放送は年が明けて1月11日となります。 その前に、3回、再放送があります。 12月29日(11:00から) 「洗足学園音楽大学SWO演奏会」 ↓この回の再放送です http://napp.prof.shinobi.jp/Comment?0809190041 12月30日(11:00から) 「国立音大ブラスオルケスター第49回定期演奏会」 ↓この回の再放送です http://napp.prof.shinobi.jp/Comment?0807300032 1月2日(10:30から) 「東京佼成ウインドオーケストラ第96回定期演奏会」 ↓この回の再放送です http://napp.prof.shinobi.jp/Comment?0805161144 再放送ですので、基本的にコメントなども変わっていませんが、最初と最後のコメントだけ、年末年始仕様に再録しています(笑) それでは、よいお年を。 |
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