NHK-FM「吹奏楽のひびき」の記録です。
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第37回目放送は下記の曲でした。
- 英国式ブラスバンドの世界 - 「ドラゴンの年」 フィリップ・スパーク作曲 (14分35秒) (吹奏楽)ブリタニア・ビルディング・ソサエティ・バンド (指揮)ハワード・スネル <ポリフォニック POLYPHONIC QPRL-051D> 「“セヴァーン組曲”から“メヌエットとコーダ”」 エルガー作曲 (7分25秒) (吹奏楽)ブラック・ダイク・バンド (指揮)コリン・デーヴィス <ドイエン DOYEN DOY CD-168> 「ブレンハイム・フローリッシュ」 ジェームズ・カーナウ作曲 (3分15秒) (吹奏楽)ブリーズ・ブラス・バンド (指揮)上村 和義 <佼成出版社 KOSEI KOCD-2504> 新年度一発目の放送なので、何にしようかと迷いました。 昨年の一発目がホルストの1組だったので、RAF(指揮:イモージェン・ホルスト)による2組にしようかとも思ったのですが、ここはあえて「ブラスバンド」で。 まずは「いわゆるブラスバンド」として、人気かつ定番のものを。 そうなると、スパークのこの曲、この演奏は外せないでしょう。いわゆる「鼻血ドラゴン」というやつですね。 この演奏、色んなところで「名演中の名演!」と言われていて、まぁセールス・トークだと思ってたのです。数年前にモノは試しと思い、買ってみました。 ほとんど期待しないで聴いたのですが、ゴメンナサイ。本当にすごかったのです。 速い部分の圧倒的な技術と音圧もさることながら、二楽章の素晴らしいこと。美しい弱奏と、それを徐々に強めていく際の計算された表現、そして緊張感。 多分、私と同じような先入観で聴いたことがなかった人も多いと思うので、これは紹介しておかねば、と採り上げました。 ちなみに、この選曲は、6月放送プログラムへの布石だったりするのですが。 2曲目は、クラシカルな曲を。今演奏されているような曲ばかりがブラスバンドではないよ、ということで。 また、ブリティッシュ・ブラスを紹介する上で、ブラック・ダイクの演奏を採り上げない訳にもいかないですしね。 そして最後は、「イギリス以外の国での、ブリティッシュ・ブラス」。 アメリカの作曲家、そして日本のブラスバンドという組み合わせ。 本当は日本人作曲家のブラスバンド曲を、日本のブラスバンドがやっている音源があるとよかったのですが。 PR
第36回目放送は下記の曲でした。
- バンド維新2009作品発表コンサート -(2) 「新しい行進曲」 外山雄三・作曲 (3分15秒) (吹奏楽)浜松市立南部中学校 (指揮)野崎 豊 「レッツ・スウィング」 前田憲男・作曲 (4分55秒) (吹奏楽)静岡県立浜名高等学校 (指揮)太田 貴望 「織られた時3~管楽アンサンブルのための~」 野平一郎・作曲 (7分25秒) (吹奏楽)浜松海の星高等学校 (指揮)土屋 史人 「雲の上の散歩道」 北爪道夫・作曲 (6分15秒) (吹奏楽)名古屋市立新郊中学校 (指揮)楫野 克彦 ~静岡県・アクトシティ浜松で収録~ <2009/3/1> 先週に引き続き、バンド維新のライヴ録音です。 今回もタイプの違う4曲をご紹介。 外山作品は、スコアを見ながら聴いた方は分かったかと思いますが、実は2回繰り返しています。 本番当日のトークが意味深だったのですが、これは当日聴かれた方の特権ということで。 前田作品は、前日のリハーサルが素晴らしかったとのこと。何でも、前田さん本人がバンドの中に入ってピアノを弾いて指導したとか。なんたる贅沢! 前回・今回と7曲をご紹介した他に、あと1曲(渡辺俊幸作品)ありましたが、どれも「小編成・中高生が演奏」というテーマにも関わらず、多種多様な作品となっていて、興味深かったです。 次回がどのような人選となるか、期待したいところです。 個人的には映像系ならば岩代太郎や坂田晃一といった方に書いてもらえると面白いかな、なんて思っていますが。
第35回目放送は下記の曲でした。
- バンド維新2009作品発表コンサート -(1) 「青竜舞」 丹生ナオミ作曲 (7分25秒) (吹奏楽)浜松学芸中学校・高等学校 (指揮)塚本 圭司 「アヴェ・マリア」 新実徳英・作曲 (6分15秒) (吹奏楽)浜松市立与進中学校 (合唱)ジュニアクワイア浜松 (指揮)宮津 宗之 「メメント・モリ~ウインド・アンサンブルのための~」 片岡俊治・作曲 (9分00秒) (吹奏楽)東海大学付属高輪台高等学校 (指揮)畠田 貴生 ~静岡県・アクトシティ浜松で収録~ <2009/3/1> 今年が2回目となったバンド維新。 昨年は市販CDから抜粋での紹介でしたが、今年は浜松まで録りに行き、実際の中高生の演奏での紹介です。 バンドパワーのレポートにも書かれていた通り、このイベントは「中高生がどのように演奏したか」を聴いておきたいところです。なので、今回、紹介が出来たことは素晴らしいことだと思います。 初回は「割とオーソドックスな吹奏楽曲」「合唱とのコラボレーション」「公募作品」という、目的の異なる3つの曲。 それぞれが独自のアプローチをしていて面白いところです。 たまたまこの放送日が「響宴」の本番でした。 私の曲と、公募作品の作曲者である片岡さんの曲が「響宴」に乗っていましたので、ちょっと番宣して頂きました。感謝。
第34回目放送は下記の曲でした。
- “3人の会”のマーチ - 「スポーツ行進曲」 黛 敏郎・作曲、松木敏晃・編曲 (1分35秒) (吹奏楽)リベラ・ウインドシンフォニー (指揮)福田 滋 <出演者提供音源> 「行進曲“黎明”」 黛 敏郎・作曲 (5分10秒) (吹奏楽)陸上自衛隊東部方面音楽隊 (指揮)古荘浩四郎 「行進曲“風に向かって走ろう”」 芥川也寸志・作曲 (4分52秒) (吹奏楽)陸上自衛隊東部方面音楽隊 (指揮)古荘浩四郎 <ユニバーサル・ミュージック UCCS-1058> 「マーチ・イン・ド」 芥川也寸志・作曲 (3分10秒) (吹奏楽)リベラ・ウインドシンフォニー (指揮)福田 滋 <出演者提供音源> 「“行列幻想”から 第3楽章“そして男と女の行列”」 團伊玖磨・作曲、時松敏康・編曲 (4分46秒) (吹奏楽)東京佼成ウインドオーケストラ (指揮)キム・ホンジェ <佼成出版社 KOCD-2905> 「祝典行進曲」 團伊玖磨・作曲 (5分45秒) (吹奏楽)東京佼成ウインドオーケストラ (指揮)團 伊玖磨 <東芝EMI TOCZ-9203> 「3人の会」を3月に。そして今年は黛が生誕80年、芥川が没後20年という記念の年でもあるので、このタイミングで組んでみました。 一人につき2曲ずつ、「割と普通のマーチ」と「ちょっと変わったマーチ」という組み合わせで選曲しています。 以前なら芥川で手に入る音源が「風に向かって走ろう」と「栄光をめざして」しかなかったのですが、最近になって「ユニバーシアード行進曲」などもリベラ・ウインドによって音源化されたため、この特集が可能となりました(「風に向かって〜」と「栄光〜」を並べると大変なことになる)。 ところが、エンドテーマが完全カットだったことからも分かる通り、とにかく時間が足りない!解説がほとんど出来なかったのが心残りです(原稿用にまとめたレジュメはあるのですが)。 なので、この場で簡単に補足。 黛「スポーツ行進曲」は、リベラ・ウインドの「奏楽堂の響き2」の音源を使用させて頂きました。 元々はオーケストラの曲ですが、吹奏楽でも、他の人がアレンジした楽譜で、よく運動会とかで演奏されています。よく使われている幾つかの編曲では、原曲とちょっと違う作りになっていたのですが、今回ご紹介した演奏は、遺族の協力で 原曲に忠実に編曲されたもの。その新編曲版が初演されたコンサートのライヴ音源です。 聴いた人はお分かりの通り、ミュージックエイト版にあるトリオの部分がありません。が、自筆譜や、その他の遺稿のどれを探しても見つからなかった、ということで、この新編曲版には入っていません。 芥川は陸軍戸山学校でテナーサックスを吹いていたので、実は吹奏楽に近い存在だった、はず。が、吹奏楽作品が少ない(しかも全てマーチ)というのは周知の通り。 「風に向かって走ろう」と「栄光をめざして」のどちらもオケ版が存在しており、どちらが原曲と言うかは難しいところ(おそらくオケと吹奏楽の同時作曲)。 「マーチ・イン・ド」もリベラ・ウインドの「奏楽堂の響き2」の音源を使用させて頂きました。 今回の放送のためにNHKの資料を調べて頂いたところ、1959年(昭和34年)3月22日の朝7時45分から8時までラジオ第一放送「吹奏楽(特集番組の名?)」として放送された「祝典組曲」の3曲目であることが判明。この組曲は第1曲「序曲」が古関裕而作曲、第2曲「円舞曲」が飯田三郎作曲、そして第3曲「行進曲」が芥川也寸志作曲。初演時の演奏者は山本正人/東京藝術大学吹奏楽研究部。 團も芥川同様、陸軍戸山学校に入り打楽器と編曲を担当。いわずと知れた童謡「ぞうさん」や、オペラ「夕鶴」など、幅広い年代のために書かれた たくさんの名曲で知られる作曲家。 「行列幻想」は、あまりマーチだと意識されることはありませんが、作者本人が「ちょっと変わった行進曲を書いてみた」と語っている通り、マーチです。この曲には團本人が委嘱団体であるブリヂストン久留米吹奏楽団を振っている音源もあり、それで紹介したかったのですが、1分1秒でも短くする必要があったので、こちらの快速テンポの秀演での紹介。 「祝典行進曲」は名実ともに日本を代表するマーチですが、今上天皇ご成婚のとき(ちなみにパレードのときではなく、その後の式典で使われた)以外にも色々なときに使われています。有名どころでは吹奏楽コンクールの課題曲にも。その他、東京オリンピックでは開会式の入場行進(古関裕而「オリンピック・マーチ」の後、5曲目に演奏)の他にも閉会式で使われ、ロサンゼルスオリンピックでは日本選手団入場のときに使われました。 エンド・テーマをカットするには、しゃべり終わりがホントにギリギリである必要があるので、とても心臓に悪い収録でした。
第33回目放送は下記の曲でした。
- 武蔵野音楽大学ウィンドアンサンブル演奏会から -(2) 「歌劇“仮面舞踏会”序曲」 ニルセン作曲、ジョン・ボイド編曲 (5分05秒) (吹奏楽)武蔵野音楽大学ウインドアンサンブル (指揮)ドン・ウィルコックス 「リカード・ノードロークのための葬送行進曲」 グリーグ作曲、ヤン・エリクセン、フレデリック・フェネル編曲 (8分50秒) (吹奏楽)武蔵野音楽大学ウインドアンサンブル (指揮)ドン・ウィルコックス 「第三竜騎兵連隊の栄誉行進曲」 エルリング・モスタッド作曲、ドン・ウィルコックス編曲 (3分40秒) (吹奏楽)武蔵野音楽大学ウインドアンサンブル (指揮)ドン・ウィルコックス 「歌劇“オプリチニーク”から 舞曲」 チャイコフスキー作曲、ジョン・ブージョワー編曲 (吹奏楽)武蔵野音楽大学ウインドアンサンブル (指揮)ドン・ウィルコックス ~東京オペラシティ・コンサートホールで収録~ <2008/12/16> 先週に引き続いての、武蔵野音大WEの定期演奏会のライヴ録音。 今回は北欧のものを中心に構成してみました。 全部「編曲」がクレジットされていますが、グリーグとモスタッドは吹奏楽オリジナルで、現代(アメリカ)の編成に合わせるための編曲です。 グリーグのは、NHKの定訳に従ってこの表記になっていますが,他にも「リッカルド・ノルドローク」などの表記でも知られています。 ピアノ版が先に書かれていて、グリーグ自身の手で金管バンド版、そして吹奏楽版が作られています。 金管バンド版もフィリップ・ジョーンズ・ブラス・アンサンブルによって録音が市販されていますので、興味のある人は聴いてみるといいのではないでしょうか。 ちなみに、オケ版もあるようですが、これはヨハン・ハルヴォルセンの編曲です(グリーグ本人の葬式でも流れたとか)。 「第三竜騎兵連隊の栄誉行進曲」も吹奏楽オリジナル作品で、ノルウェーの軍楽マーチです。秋山紀夫先生の「吹奏楽曲プログラム・ノート」に記載がありますが、私も今まで音を聴いたことがありませんでした。 次回は「3人の会」のマーチですが、放送は3月8日となります。 3月1日は、NHK-FMの放送開始40年記念特番のため休止です。 個人的には、この放送記念番組で放送されるラジオドラマ「愛と修羅」が気になるところ。 1967年に放送されてイタリア賞を受賞したドラマですが、音楽は湯浅譲二先生が担当されています。 放送は2月28日、21:00〜22:15。 |
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