NHK-FM「吹奏楽のひびき」の記録です。
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第12回目放送は下記の曲でした。
− 国立音大ブラスオルケスター・ライブ −(2) 「デイ・ドリームズ」 ダナ・ウィルソン作曲 (17分20秒) (吹奏楽)国立音楽大学ブラスオルケスター (指揮)ドナルド・ハンスバーガー 「組曲“マ・メール・ロア”から“妖精の園”」 ラヴェル作曲、淀 彰・編曲 (3分25秒) (吹奏楽)国立音楽大学ブラスオルケスター (指揮)ドナルド・ハンスバーガー 「ウェディング・ダンス」 ジャック・プレス作曲、ハーバート・N・ジョンストン編曲 (3分10秒) (吹奏楽)国立音楽大学ブラスオルケスター (指揮)ドナルド・ハンスバーガー 〜東京芸術劇場で収録〜 <2008/7/5> 先週に引き続き、国立音大ブラスオルケスターが、前イーストマン・ウインド・アンサンブル指揮者であるドナルド・ハンスバーガーを招いた演奏会のライヴ録音です。 当日のプログラムはこちら。 http://item.rakuten.co.jp/bandpower/cdi-0043/ ドビュッシー/淀彰の「クラリネットと管弦楽のためのラプソディー」は、いわずと知れた有名曲。 大変素晴らしい演奏だった(個人的に当日一番の演奏)のですが、やはりこれはバンドというよりもソロの演奏紹介となってしまうため、放送は断念しました。 スーザ/ハンスバーガー「スーザに敬礼!」は、「スーザのマーチ、ワルツ、ダンスによる組曲」という副題がついていて、その通りの内容。 スーザの有名曲からマイナー曲まで、いくつかの曲の断片が演奏され、その間をナレーターが埋める、という感じの構成。なので、編曲というよりも「スーザ紹介のためのサンプル集」という趣きでしょうか。 今回はナレーターを三浦徹先生(ユーフォニアム/元・東京佼成ウインドオーケストラ)が軽妙に務めていて面白かったのですが、17分という長さもあるし、内容も別段原曲から変えてある訳でもないので、放送にはかけませんでした。 あと、放送と生は、どうしても迫力に差が出てしまいますね。 国立音大ブラスオルケスターのような大編成のバンドは、ぜひ生で聴いてみて下さい。今回の放送が、そのきっかけとなってくれればいいな、と思います。 さて、次回は8月なのですが、4回ある8月の放送は、ゲストをお招きしてポップス系の吹奏楽をお送りします。 ポップス系、というとニュー・サウンズなどを想像するかもしれませんが、そういうのとはちょっと違う趣向でいっています。 ぜひ聴いてみて下さい。 PR
第11回目放送は下記の曲でした。
− 国立音大ブラスオルケスター・ライブ −(1) 「ああ、涼しい谷間」 ヴィンセント・パーシケッティ作曲 (5分45秒) (吹奏楽)国立音楽大学ブラスオルケスター (指揮)ドナルド・ハンスバーガー 「スター・ウォーズ三部作」 ジョン・ウィリアムズ作曲、ドナルド・ハンスバーガー編曲 (18分15秒) (吹奏楽)国立音楽大学ブラスオルケスター (指揮)ドナルド・ハンスバーガー 〜東京芸術劇場で収録〜 <2008/7/5> この番組では、注目の演奏会をライヴ収録して放送します。 基本的にプロまたは音楽大学の吹奏楽団による演奏会で、商用録音が出ず(CDが販売されない、ということ)、かつ企画が優れているものを狙いたいと思っています。 今回は、名門・国立音大ブラスオルケスターが、前イーストマン・ウインド・アンサンブル指揮者であるドナルド・ハンスバーガーを招いて演奏会を行う、ということで収録させてもらいました。 当日のプログラムはこちら。 http://www.kunitachi.ac.jp/event/2008/brass080705.htm アメリカのオリジナルと、編曲家としても著名なハンスバーガーの編曲作品を中心に構成された、面白いプログラミングです。 しかし、30分番組。2回に渡るとは言え、全て放送するには時間が足りません。 また、今回は長い曲が多く、組み合わせが上手くいかない。 泣く泣く、幾つかの(本来ならば紹介したかった)演奏を割愛せざるを得ませんでした。それらについては、次回放送後に少し触れたいと思います。 今回は、「指揮者」ハンスバーガーとして、古典的レパートリーとも言えるパーシケッティを。 そして、「編曲家」ハンスバーガーとして、有名どころの編曲であるJ.ウィリアムズを。 特に後者はプログラム曲のトリでもありましたので、外せないだろう、という結論に達しました(正直、迷いましたが)。 国立音大ブラスオルケスターは、何と言ってもその大編成と、そこから生み出されるダイナミックかつ繊細な表現力が特徴です。 録音でどれほど伝わったか分かりませんが、ライヴで聴いたときのJ.ウィリアムズは、かなりの迫力でした。 次回放送と合わせて、お楽しみ下さい。
第10回目放送は下記の曲でした。
− フランス革命の音楽 − 「軍隊行進曲 第1番」 シャルル・シモン・カテル作曲 (1分25秒) (吹奏楽)パリ警視庁音楽隊 (指揮)クロード・ピショロー <ワーナーパイオニア ERATO 245 005−2 disc−1> 「サンフォニー」 ルイ・エマニュエル・ジャダン作曲 (5分00秒) (吹奏楽)パリ警視庁音楽隊 (指揮)クロード・ピショロー <ワーナーパイオニア ERATO 245 005−2 disc−2> 「偉人たちの遺徳をたたえるための音楽」アントン・ライヒャ作曲 (3分00秒) (吹奏楽)パリ警視庁音楽隊 (指揮)クロード・ピショロー <ワーナーパイオニア ERATO 245 005−2 disc−3> 「人民よめざめよ」 ゴセック作曲 (3分40秒) (合唱)フランス軍合唱団 (吹奏楽)パリ警察庁音楽隊 (指揮)クロード・ピショロー <ワーナーパイオニア ERATO 245 005−2 disc1> 「バスチーユへの行進」 オネゲル作曲 (4分45秒) (吹奏楽)パリ警視庁音楽隊 (指揮)クロード・ピショロー <仏SOCADISC CORELIA 88615> 「パレ・ロワイヤル」 オーリック作曲 (5分40秒) (吹奏楽)パリ警視庁音楽隊 (指揮)クロード・ピショロー <仏SOCADISC CORELIA 88615> 非常に珍しい音源を使ってみました。 フランス革命の、いわゆる「秘曲」と呼ばれるもののなかから、今でも知られている作曲家の手によるものを選んでいます。他にメユールなんかも面白いのですけどね。 使用したディスクに他に入っている曲は、次の通り。 http://www003.upp.so-net.ne.jp/napp/cdi.html このネタだけで、あと5回はプログラムが組めるんじゃないだろうか、というほど、名曲の宝庫です(まぁ、多分もうやりませんが)。 現在では入手がほぼ不可能なこのCDですが、もし機会があったらぜひ聴いてみて下さい。 フランス革命の吹奏楽曲で、現在でもよく知られているのは「ラ・マルセイエーズ」を除けば、あとはカテル「序曲ハ調」くらいでしょうか。 なぜフランスはギャルドに代表されるような一流吹奏楽団が世界に先駆けて発達したのか。その理由は、こうした歴史的背景に由来したりしているのだけど、あまりそのことが語られることは多くない気がします。 音楽史に対する研究姿勢が欠けている、というのは吹奏楽の盲点(致命傷)なのではないでしょうか。 ロマン=ロラン「7月14日」の中から選んだ2曲。他のミヨーやイベールあたりはJWECCでもやってCDが出ていますので、入手困難なオーリックを選んでみました。 オネゲルはお約束、ということで。実のところ、他にもWASBEのライヴなどいい演奏のものがCDで出ていますが、あえてパリ警視庁音楽隊の演奏で統一してみました。
第9回目放送は下記の曲でした。
− ファンファーレ・オルケストの世界 − 「アルセナール」 ヤン・ヴァン・デル・ロースト作曲 (3分25秒) (吹奏楽)ネーデルラント・ファンファーレ・オルケスト (指揮)ヤーコプ・スラフター <蘭 NM Classics NM Extra 98022> 「荘厳な式典のためのコラール」 マルク・ファン・デルフト作曲 (5分50秒) (吹奏楽)フリスク・ファンファーレ・オルケスト (指揮)ヨウケ・フークストラ 「エルの出来事」 レオン・フリーフ作曲 (16分15秒) (吹奏楽)フリスク・ファンファーレ・オルケスト (指揮)ヨウケ・フークストラ <蘭 NM Classics NM Classics 92083> 「吹奏楽」は極めて広義なもので、そのなかには色々な形態があります。普段のいわゆる「吹奏楽」から見て隣接領域にあたる他の管楽合奏も、たまには触れていきたいと思っています。 で、「ファンファーレ・オルケスト」(ファンファーレ・オーケストラ/ファンファーレ・バンドとも)は、ヨーロッパではメジャーながら、日本では最近になってちょっと知られてきた、という程度の認知度でしょう。存在を知っていても実際の音を聞いたことがない、という人も多いかと思いましたので、今回特集してみました。 が、曲の長さの関係上、どうしても解説をしゃべる時間が不足し、「音の紹介」にしかならなかったのが残念。 今回の意図としては、「アルセナール」は「吹奏楽」で演奏したことがある人も多いでしょうから、その比較対象として用意しました。 「荘厳な式典のためのコラール」は、金管コラールをこの編成でやったらどうなるか、ということで、他の金管合奏との差異を感じてもらおうと選曲しました。 そして「エルの出来事」は、今現在、この編成のためにどのような曲が多く書かれているか、という意味で採り上げました。実のところ、この曲がそんなに「いい」と思っていないのですが、「この編成ではどのような曲が《受けて》いるのか」ということを紹介しておくのも、大事なことなのではないかと思い、敢えて選曲しました。もっとも、ファンファーレ・オルケストを構成している個々の楽器それぞれに見せ場があるから、という理由もありましたが。 時間不足のためご紹介できなかったプチ情報。 演奏団体のうち、ネーデルラント・ファンファーレ・オルケストは、コンセルトヘボウ管を始めとするオランダの主要なオーケストラの管楽器奏者が集まって作っているバンドです。いわば「なにわ《オーケストラル》ウィンズ」のオランダ/ファンファーレ・オルケスト版。プロのオーケストラ奏者の音色によるアルセナールは、なかなか聴きものでした。ちなみに、指揮者のヤーコプ・スラフターは著名なホルン奏者です。 一方、フリスク・ファンファーレ・オルケストは、アマチュアのバンドです。 ファンファーレ・オルケストは歴史も長く、古くはギャルド・レピュブリケーヌも吹奏楽団の他に編成しています。赤松文治著「栄光のギャルド・レピュブリケーヌ吹奏楽団」に記述があるので、興味のある人は探してみると面白いでしょう。
第8回目放送は下記の曲でした。
− 新しい日本の吹奏楽〜第11回“響宴” − 「ヴォルケーノ−吹奏楽のための行進曲」 諏訪雅彦・作曲 (4分00秒) (吹奏楽)川越奏和奏友会吹奏楽団 (指揮)佐藤 正人 <ブレーン株式会社 BRAIN MUSIC BOCD−7482> 「クラップス・ゴールド」 石毛里佳・作曲 (4分30秒) (吹奏楽)川口市アンサンブルリベルテ吹奏楽団 (指揮)福本信太郎 「ひとひらの空」 長生 淳・作曲 (8分40秒) (吹奏楽)神奈川大学吹奏楽部 (指揮)小澤 俊朗 「吹奏楽のための小品」 佐村河内守・作曲 (7分15秒) (吹奏楽)神奈川大学吹奏楽部 (指揮)小澤 俊朗 <ブレーン株式会社 BRAIN MUSIC BOCD−7483> 日本にあるムーヴメントの1つを紹介しよう、ということで、響宴を採り上げてみました。 必然的にCD音源での紹介となるわけですが、あのコンサートを収めた2枚組全体で見ると、このイベントの面白い所がかえって見えにくくなってしまっているような気がしたので、こんな選曲にしてみました。 かなりの数が紹介されているこのイベントですが、 1.スタンダードな曲の紹介 2.若手育成の場 3.新しいレパートリーの創出(委嘱) 4.意欲的(実験的)作品の実演 という、多様なアプローチがなされていて、単なる「新作発表会」とは若干毛色が異なります(「1」と「2」に応募作が偏っているため、あまり気付きませんが)。 今回、これら全てに良質なものがありましたので、自信を持ってご紹介できました。 が、トータルの再生時間が放送時間ギリギリで、ほとんど口頭で説明できなかったのが残念。選曲だけで私の意図を汲み取ってくれた人が、どれだけいたかは難しいところでしょうね。 余裕があれば下谷奨励賞の紹介や、石毛さんの曲のタイトルの由来(笑)なども紹介してみたかったのですが。 また、協奏曲スタイルや、シンフォニック・ポップスが紹介できなかったのも残念ですね(前者は時間の関係、後者は曲がなかった)。 そして、少ししかないコメントで噛んでしまう私。「委嘱初演」って上手く言えなかった・・・・・ 反省。 |
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