NHK-FM「吹奏楽のひびき」の記録です。
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第21回目放送は下記の曲でした。
− ラウタヴァーラの“受胎告知” − 「オルガン、金管群とシンフォニック・ウインド・ オーケストラのための協奏曲“受胎告知”」ラウタヴァーラ作曲 (27分15秒) (オルガン)カリ・ユッシラ (吹奏楽)ヘルシンキ・フィルハーモニー管弦楽団 (指揮)レイフ・セーゲルスタム <ONDINE(フィンランド輸入盤) ONDINE ODE869−2> 今回は冒険でした。 今月に80歳の誕生日を向かえたフィンランドの巨匠ラウタヴァーラの大曲1曲だけをご紹介しました。 何故この曲か。 ラウタヴァーラは良くも悪くも、ピアノや室内楽、オーケストラや合唱でよく話題となる《大家》です。 吹奏楽の世界が放っておくはずもなく、ラウタヴァーラの曲を組み込んだCDというのがCHANDOS盤など幾つか出ています。 が、それら「我らの時代のレクイエム」や「兵士のミサ」などは、金管アンサンブル曲なのです。 ラウタヴァーラには吹奏楽編成(+独奏)のこの曲があるのに、その存在は無視され続けていました。 理由は、放送を聴いて頂いた方なら分かるはず。編成とは裏腹に実に「吹奏楽らしくない」曲なのです。どこまでも続くスタティックな音響世界。特にカタルシスがあるわけでもなく、静かにそのまま終わる長大な曲。 しかし、よくよく聴けば、管楽器による繊細なトーンクラスターが、オルガンのそれと同化し、どこで入れ替わっているのか分からないような、微細な音響推移が見事な作品です。 いわゆる吹奏楽的嗜好からは評価が低いかもしれませんが、実に革新的な作品だったと思います。 そして、この曲を紹介するには「80歳の誕生月」というこのタイミングを逃すと、もう二度と機会がないはず。そこで、NHKにちょっと無理をお願いして、この曲だけで一回分を放送させて頂きました。 この曲を聴いたことで、吹奏楽畑の人が無意識のうちに「吹奏楽的なもの」という典型を作ってしまっていることに気付いてもらえたら、と願っています。 PR ![]() ![]() |
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