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NHK-FM「吹奏楽のひびき」の記録です。 非公式ページですので、悪しからず。
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 第50回目放送は下記の曲でした。

 - 古関裕而生誕100年 -

「栄冠は君に輝く」      古関裕而・作曲、高沢智昌・編曲
                       (2分40秒)
           (吹奏楽)東京佼成ウインドオーケストラ
                     (指揮)齋藤 一郎
     <ユニバーサル ミュージック UICZ-4170>

「暁に祈る」         古関裕而・作曲、白磯 巌・編曲
                       (3分10秒)
                (吹奏楽)コロムビア吹奏楽団
     <キングレコード KICG-3072(モノラル)>

「スポーツ・ショー行進曲」          古関裕而・作曲
                       (3分10秒)
             (吹奏楽)コロムビア・ブラスバンド
       <日本コロムビア AK619(SPモノラル)>

「オリンピック・マーチ」           古関裕而・作曲
                       (5分25秒)
  (吹奏楽)英国ロイヤル・エアフォース・セントラル・バンド
                 (指揮)エリック・バンクス
           <ビクター音楽産業 VDC-1394>

「式典曲“純白の大地”」  清水みのる・作詞、古関裕而・作曲
                       (4分00秒)
                    (合唱)日本合唱協会
                (吹奏楽)コロムビア吹奏楽団

「スケーター・ワルツ」            古関裕而・作曲
                       (2分20秒)
                (吹奏楽)コロムビア吹奏楽団
   <コロムビアミュージックエンタテインメント
                   COCP-30359>

「阪神タイガースの歌」    古関裕而・作曲、木村吉宏・編曲
                       (1分20秒)
         (吹奏楽)なにわ《オーケストラル》ウインズ
                     (指揮)丸谷 明夫
          <ブレーン株式会社 BOCD-7170>


 古関裕而は1909年8月11日生まれで、亡くなったのが1989年8月18日。つまり、この8月が生誕100年にして没後20年に当たります。そこで、この特集。
 折しも高校野球が開幕したばかりということもあり、「栄冠は君に輝く」に始まり、割と定番の作品で構成してみました。

 ところで、古関にはこれ以外にも吹奏楽作品はたくさんあります。編曲されたものも多いのですが、オリジナル作品もかなりの数が確認されています。
 ところが、あまり存在が知られていないのは残念です。

 その理由は、戦前・戦中の作品が多いから、というのも挙げられます。
 例えば、行進曲「空征く日本」なんてのは、とても勇壮で、洒落た和音が続く面白いマーチです。
 今回採り上げた「暁に祈る」にしても、第三者の手による編曲ではなく、古関自身が編曲したもの、なんてのもあります。

 それらも紹介してみたかったのですが、放送日は8月9日。陸軍戸山学校や帝国海軍軍楽隊の演奏を流すのには憚られる日程でした。

 そろそろ社会的背景と切り離して音楽作品を音楽作品として紹介するというような動き、はたまた、記録として「このような作品もあったのだ」ということを後生に伝えていく、という動きとして、戦前・戦中の作品の保存もあっていいと思うのですが、どうでしょうか。
 「当時を考える」というのは、当時の様子が分かるから出来るのであって、抹殺してしまってはいけないものだと思います。

 古関の戦前・戦中の作品は、こちらのCD(COCA-12451 など)で聴くことができますので、興味のある方はぜひ。

 なお、古関の吹奏楽作品は戦後にもあります。今回ご紹介した他には、「野球大会行進曲」、「モーターボート行進曲」など。
 また、以前「3人の会」のときに紹介した芥川也寸志「マーチ・イン・ド」は1959年のNHK放送記念日のために書かれた「祝典組曲」の3曲目でしたが、この1曲目である「序曲」は古関裕而の吹奏楽作品です。


 最後に、番組では紹介できなかった「栄冠は君に輝く」に関するエピソード。

 現在の高校野球大会公式歌となっているこの曲ですが、この前にその役を担っていたのは、山田耕筰の作品でした。
 古関は山田耕筰に憧れて作曲を始めていて、後に山田の世話でコロムビアなどで活躍するようになるので、これも一つの縁。
 そして、今回ご紹介したミュージック・エイト版(恐らく日本で最も演奏されている版)の編曲者・高澤智昌氏(現在、JBA関東甲信越支部長)は、山田耕筰の愛弟子なのです。

 何気なく演奏されているこの曲ですが、関わった人物の相関図を見ると、縁というのは面白いものだ、と思います。
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