NHK-FM「吹奏楽のひびき」の記録です。
非公式ページですので、悪しからず。
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第48回目放送は下記の曲でした。
- ハルモニームジークで名曲を - 「歌劇“後宮からの誘かい”から“ああ、わたしの恋は”」 モーツァルト作曲 (3分35秒) (合奏)アマデウス管楽合奏団 (指揮)バスティアン・ブロムヘルト <ポリドール POCL-1019> 「歌劇“ドン・ジョヴァンニ”序曲」 モーツァルト作曲、ヨーゼフ・トリーベンゼー編曲 (3分30秒) (合奏)ルーヴル宮音楽隊 (指揮)マルク・ミンコフスキ 「歌劇“ドン・ジョヴァンニ”から“食事のしたくができた”」 モーツァルト作曲、ヨーゼフ・トリーベンゼー編曲 (3分00秒) (合奏)ルーヴル宮音楽隊 (指揮)マルク・ミンコフスキ <ワーナー・パイオニア ERATO WPCC-3284> 「“交響曲 第7番”作品92から“第2楽章”」 ベートーベン作曲、ネーデルラント・ウィンド・アンサンブル編曲 (7分40秒) (合奏)ネーデルラント・ウィンド・アンサンブル 「“交響曲 第7番”作品92から“第4楽章”(カット版)」 ベートーベン作曲、ネーデルラント・ウィンド・アンサンブル編曲 (4分30秒) (合奏)ネーデルラント・ウィンド・アンサンブル <CHANDOS CHAN 9470> この番組、どうしても金管寄りの傾向になってしまいがちなので、木管を中心としたものも特集してみたいと思っていました。そこで、ハルモニームジークです。 バンドジャーナルでも市原満さんの連載でたびたび紹介されているこのジャンル、名曲の宝庫です。 音楽辞典などで「吹奏楽」とされている古典派の作曲家の作品の多くは、この編成(ジャンル?)となっています。 オリジナル作品の有名どころではモーツァルト「グラン・パルティータ」やR.シュトラウス「ソナチネ」、ちょっと編成を大きくしてメンデルスゾーン「序曲」といったところ。 今回は、オリジナルではなく、ハルモニームジークの当時の主流、編曲作品を特集してみました。 オペラからの編曲もの、実に面白いです。旋律をただなぞるのではなく、立派な器楽作品として生まれ変わっています。 一方、交響曲の編曲も、なかなか味のあるもの。 放送を聴いて頂いた方には、その面白さは音で伝わったと思います。 そして、この回の裏テーマは「編曲問題」を肯定的に捉えてみること。 吹奏楽でオケ作品やオペラを編曲して演奏することを、「冒涜だ。作曲家が聴いたら泣くぞ」と非難する声は、よく聴きます。 ところが、実は当時から同じことは頻繁にやられていたわけです。 作曲者本人がやった場合もあれば、第三者によるものもある。ベートーヴェンの交響曲に至っては、作曲者公認であったのは「移調され、なおかつカットされている」シロモノです。 編曲作品に異を唱えるのは結構なことだと思います(私も好ましく思ってません)が、せめて「そういう歴史があった」ことを知った上で、反対の狼煙を上げて頂きたいなぁ、なんて思ってます。 PR
第38回目放送は下記の曲でした。
- ヘンデルの吹奏楽~没後250年によせて - 「王宮の花火の音楽」 ヘンデル作曲 (20分10秒) (演奏)キングズ・コンソート (指揮)ロバート・キング <HYPERION HYPERION CDA20350> 「オラトリオ“サムソン”から 序曲」 ヘンデル作曲、ポール・ホエアー編曲 (4分10秒) (吹奏楽)北九州市立響南中学校 (指揮)田畑 俊彦 <ソニー・レコード SONY SRCR-2206> 没後250年のヘンデルイヤーである今年、4月14日が命日ということで、企画してみました。 放送中でも触れた通り「いわゆるクラシックの作曲家が書いた」、「50人以上で演奏する管打楽器合奏」で最も古いのは、恐らくこの曲。 実際のところ、ヘンデル自身は管打楽器だけで演奏するのには反対だったらしい、ということや、初演は雨が降ったのに加えて花火が引火して火事になったり、と、それほど恵まれた出自ではなかったのかもしれませんが、音楽史に燦然と輝く吹奏楽曲ということで、一回しっかりと採り上げてみた次第。 管打楽器のみによる演奏のCDは意外と手に入らない(あっても楽器の数が少なかったり、現代の楽器だったりする)のですが、これは初演と同じく管打楽器のみで古楽器使用のものでした。 独特の響き(調律自体が違う)がして面白いのですが、「古楽の響き」で「王宮の花火」を楽しむなら、エルヴェ・ニケ指揮:コンセール・スピリテュエルのCDがお勧めです。弦が入っているので、この番組では紹介できませんでしたが、とにかく強烈な演奏です。 YouTubeに一部動画もあるみたいです。当時の管楽器は見てるだけで楽しいです。 さて、もう一曲は、1970年の吹奏楽コンクールの課題曲になったヘンデル作品。これを当時のコンクールの演奏で、という趣旨。 アレンジ作品が課題曲になったことがある(過去に2曲だけ)、というのも意外かも。 「ヘンデル」と「コンクール」は、一見縁が無さそうですね。普段から「王宮の花火」を聴く人は「コンクール」に興味を持つことは少ないでしょうし、「コンクール」が好きな人が普段「王宮の花火」などに関心があるか、というと難しいところ。 なので、意外な接点がある場合には、ここぞとばかりに強調した解説をするように心がけてます。 今回の場合は、「1970年は金銀銅に制度が変わった年」「この響南中学が初の金賞」などと、思いっきり《コンクール視点》に近づいてみました。 ちなみに、この響南中学は、統廃合により無くなってしまっているそうです。豊島十中(明豊中となった後に統廃合で消滅)もそうですが、当時の有名校のその後にまで関心を持っている人は、あまりいないみたいですね。 時間がもう少し余れば「見よ、勇者は帰る」の保科洋編曲版(国体でよく使われる)なんてのも紹介したかったのですが、残念。
第31回目放送は下記の曲でした。
- メンデルスゾーンのハルモニームジーク - 「ハルモニームジークのための序曲 ハ長調 作品24」 メンデルスゾーン作曲 (9分45秒) (吹奏楽)ロンドン交響楽団のメンバー (指揮)クラウディオ・アバド <ポリドール D.GRAMMOPHON POCG-1039> 「ハルモニームジークのための葬送行進曲 イ短調 作品103」 メンデルスゾーン作曲 (9分40秒) (吹奏楽)大阪市音楽団 (指揮)沼尻 竜典 <オクタヴィア・レコード EXTON OVCL-00113> 「“夏の夜の夢”の音楽 作品61から“結婚行進曲”」 メンデルスゾーン作曲、坂井貴祐・編曲 (5分25秒) (吹奏楽)尚美ウインドオーケストラ (指揮)小澤 俊朗 <ユニヴァース UNIVERSE UA-8010> 今年はメンデルスゾーン・イヤー。2月3日が生誕200年ということで、この企画です。 メンデルスゾーンの「吹奏楽曲」は、この「序曲」と「葬送行進曲」で全部です。 「序曲」は昔から有名ですが、元々の編成に忠実にやっている録音というのは非常に少ないのです。 昔からある佼成ウインドによるCDなどは、アメリカのゴールドマン・バンドのために現代編成用に第三者が書き直した楽譜を使っていて、編成はおろか、調性まで違うものさえ少なくありません。 《原典演奏》をしているもので現在手に入れやすいのは、「葬送行進曲」と同じCDに入っている大阪市音楽団の演奏と、このアバド盤の2種類でしょう(他にも海外のバンドがやってるので幾つかありますが)。 出来るだけ違う音盤を使いたかったので、アバド盤をチョイスしてみました。 「葬送行進曲」の音源は珍しいですね。このCDは他の曲も好企画だし、解説も充実している優れものの一枚なので、お持ちでないかたはぜひ。 ちなみに、楽譜はペータースから出ている(全集に収録)ので、研究目的でも手に入れてみると面白いです。 「結婚行進曲」は、余りの時間を埋める意味でも選曲。 吹奏楽での録音は意外に少ない気がします。原曲は当然C-durなのですが、手持ちの音源にはB-durのものも多く、さすがにそれは気持ち悪かったのでやめました。 ギャルドの演奏はC-durだったのですが、モノラル音源だったので、これも見送り。 今回の坂井版は、「新アレグロ」の中の1曲で、小編成用に書かれているために非常にクリアな音がします。 「新アレグロ」は非常に充実した内容ながらも「楽譜フルセット&CD11枚」を一括で買う(30万円を超える値段)しか入手方法がないので、個人で買うのは難しい代物です。 CDにはとてもいいものが揃っているだけに、バラ売りされていないのは勿体ない気がします。
第28回目放送は下記の曲でした。
− カラヤン ベルリン・フィルのマーチ集 − 「双頭のわしの旗の下に」 ヨゼフ・フランツ・ワーグナー作曲、モスハイマー編曲 (3分25秒) (吹奏楽)ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団管楽合奏団 (指揮)ヘルベルト・フォン・カラヤン 「わがオーストリア」 スッペ作曲、フェルディナント・プライス、ドブリンガー編曲 (2分10秒) (吹奏楽)ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団管楽合奏団 (指揮)ヘルベルト・フォン・カラヤン 「ウィーンはウィーン」 ヨハン・シュランメル作曲、シュミット・ペテルセン編曲 (3分05秒) (吹奏楽)ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団管楽合奏団 (指揮)ヘルベルト・フォン・カラヤン 「フロレンティナー行進曲」 ユリウス・フチーク作曲 (5分25秒) (吹奏楽)ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団管楽合奏団 (指揮)ヘルベルト・フォン・カラヤン 「ヨルク行進曲」 ベートーベン作曲、ヨハネス・シャーデ編曲 (2分30秒) (吹奏楽)ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団管楽合奏団 (指揮)ヘルベルト・フォン・カラヤン <ポリグラム株式会社 DG POCG−3688> 「旧友」 カール・タイケ作曲 (4分30秒) (吹奏楽)ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団管楽合奏団 (指揮)ヘルベルト・フォン・カラヤン <ポリグラム株式会社 DG POCG−3689> 2008年最後の放送を何にしようか、と考えたときに、今年にちなんだものにしようと思いました。 また、初回放送が「フェネル/イーストマン」という、いわゆる「基本中の基本」だったこともあり、やはり「基本中の基本」を区切りにもってきたい、というのもありました。 そこで、今年がカラヤン・イヤーであり、まだ「マーチ」の特集をやってませんでしたので、この音源にしてみました。 有名なはずのこのディスクなのですが、意外にも吹奏楽関係者の中で聴いたことが無いという人が多いようでしたので、敢えて集中してのご紹介。 有名曲を中心に採り上げてみましたが、本当はもうちょっとマイナーな曲の方が美味しいCDなんですよね。 余談ながら、この次の週(12月21日)用のプログラムというのも実は用意してたのですが、特番でなしになりました。 それは「アルフレッド・リードで綴るクリスマス」。それにはフランク作曲/リード編曲の「天使の糧」が入っていて、ちょうど14日の前番組「 ビバ!合唱」で原曲が紹介されていて面白いことになっていたのですが。 来年以降、機会があれば。 さて、次回の本放送は年が明けて1月11日となります。 その前に、3回、再放送があります。 12月29日(11:00から) 「洗足学園音楽大学SWO演奏会」 ↓この回の再放送です http://napp.prof.shinobi.jp/Comment?0809190041 12月30日(11:00から) 「国立音大ブラスオルケスター第49回定期演奏会」 ↓この回の再放送です http://napp.prof.shinobi.jp/Comment?0807300032 1月2日(10:30から) 「東京佼成ウインドオーケストラ第96回定期演奏会」 ↓この回の再放送です http://napp.prof.shinobi.jp/Comment?0805161144 再放送ですので、基本的にコメントなども変わっていませんが、最初と最後のコメントだけ、年末年始仕様に再録しています(笑) それでは、よいお年を。
第10回目放送は下記の曲でした。
− フランス革命の音楽 − 「軍隊行進曲 第1番」 シャルル・シモン・カテル作曲 (1分25秒) (吹奏楽)パリ警視庁音楽隊 (指揮)クロード・ピショロー <ワーナーパイオニア ERATO 245 005−2 disc−1> 「サンフォニー」 ルイ・エマニュエル・ジャダン作曲 (5分00秒) (吹奏楽)パリ警視庁音楽隊 (指揮)クロード・ピショロー <ワーナーパイオニア ERATO 245 005−2 disc−2> 「偉人たちの遺徳をたたえるための音楽」アントン・ライヒャ作曲 (3分00秒) (吹奏楽)パリ警視庁音楽隊 (指揮)クロード・ピショロー <ワーナーパイオニア ERATO 245 005−2 disc−3> 「人民よめざめよ」 ゴセック作曲 (3分40秒) (合唱)フランス軍合唱団 (吹奏楽)パリ警察庁音楽隊 (指揮)クロード・ピショロー <ワーナーパイオニア ERATO 245 005−2 disc1> 「バスチーユへの行進」 オネゲル作曲 (4分45秒) (吹奏楽)パリ警視庁音楽隊 (指揮)クロード・ピショロー <仏SOCADISC CORELIA 88615> 「パレ・ロワイヤル」 オーリック作曲 (5分40秒) (吹奏楽)パリ警視庁音楽隊 (指揮)クロード・ピショロー <仏SOCADISC CORELIA 88615> 非常に珍しい音源を使ってみました。 フランス革命の、いわゆる「秘曲」と呼ばれるもののなかから、今でも知られている作曲家の手によるものを選んでいます。他にメユールなんかも面白いのですけどね。 使用したディスクに他に入っている曲は、次の通り。 http://www003.upp.so-net.ne.jp/napp/cdi.html このネタだけで、あと5回はプログラムが組めるんじゃないだろうか、というほど、名曲の宝庫です(まぁ、多分もうやりませんが)。 現在では入手がほぼ不可能なこのCDですが、もし機会があったらぜひ聴いてみて下さい。 フランス革命の吹奏楽曲で、現在でもよく知られているのは「ラ・マルセイエーズ」を除けば、あとはカテル「序曲ハ調」くらいでしょうか。 なぜフランスはギャルドに代表されるような一流吹奏楽団が世界に先駆けて発達したのか。その理由は、こうした歴史的背景に由来したりしているのだけど、あまりそのことが語られることは多くない気がします。 音楽史に対する研究姿勢が欠けている、というのは吹奏楽の盲点(致命傷)なのではないでしょうか。 ロマン=ロラン「7月14日」の中から選んだ2曲。他のミヨーやイベールあたりはJWECCでもやってCDが出ていますので、入手困難なオーリックを選んでみました。 オネゲルはお約束、ということで。実のところ、他にもWASBEのライヴなどいい演奏のものがCDで出ていますが、あえてパリ警視庁音楽隊の演奏で統一してみました。 |
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