NHK-FM「吹奏楽のひびき」の記録です。
非公式ページですので、悪しからず。
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第34回目放送は下記の曲でした。
- “3人の会”のマーチ - 「スポーツ行進曲」 黛 敏郎・作曲、松木敏晃・編曲 (1分35秒) (吹奏楽)リベラ・ウインドシンフォニー (指揮)福田 滋 <出演者提供音源> 「行進曲“黎明”」 黛 敏郎・作曲 (5分10秒) (吹奏楽)陸上自衛隊東部方面音楽隊 (指揮)古荘浩四郎 「行進曲“風に向かって走ろう”」 芥川也寸志・作曲 (4分52秒) (吹奏楽)陸上自衛隊東部方面音楽隊 (指揮)古荘浩四郎 <ユニバーサル・ミュージック UCCS-1058> 「マーチ・イン・ド」 芥川也寸志・作曲 (3分10秒) (吹奏楽)リベラ・ウインドシンフォニー (指揮)福田 滋 <出演者提供音源> 「“行列幻想”から 第3楽章“そして男と女の行列”」 團伊玖磨・作曲、時松敏康・編曲 (4分46秒) (吹奏楽)東京佼成ウインドオーケストラ (指揮)キム・ホンジェ <佼成出版社 KOCD-2905> 「祝典行進曲」 團伊玖磨・作曲 (5分45秒) (吹奏楽)東京佼成ウインドオーケストラ (指揮)團 伊玖磨 <東芝EMI TOCZ-9203> 「3人の会」を3月に。そして今年は黛が生誕80年、芥川が没後20年という記念の年でもあるので、このタイミングで組んでみました。 一人につき2曲ずつ、「割と普通のマーチ」と「ちょっと変わったマーチ」という組み合わせで選曲しています。 以前なら芥川で手に入る音源が「風に向かって走ろう」と「栄光をめざして」しかなかったのですが、最近になって「ユニバーシアード行進曲」などもリベラ・ウインドによって音源化されたため、この特集が可能となりました(「風に向かって〜」と「栄光〜」を並べると大変なことになる)。 ところが、エンドテーマが完全カットだったことからも分かる通り、とにかく時間が足りない!解説がほとんど出来なかったのが心残りです(原稿用にまとめたレジュメはあるのですが)。 なので、この場で簡単に補足。 黛「スポーツ行進曲」は、リベラ・ウインドの「奏楽堂の響き2」の音源を使用させて頂きました。 元々はオーケストラの曲ですが、吹奏楽でも、他の人がアレンジした楽譜で、よく運動会とかで演奏されています。よく使われている幾つかの編曲では、原曲とちょっと違う作りになっていたのですが、今回ご紹介した演奏は、遺族の協力で 原曲に忠実に編曲されたもの。その新編曲版が初演されたコンサートのライヴ音源です。 聴いた人はお分かりの通り、ミュージックエイト版にあるトリオの部分がありません。が、自筆譜や、その他の遺稿のどれを探しても見つからなかった、ということで、この新編曲版には入っていません。 芥川は陸軍戸山学校でテナーサックスを吹いていたので、実は吹奏楽に近い存在だった、はず。が、吹奏楽作品が少ない(しかも全てマーチ)というのは周知の通り。 「風に向かって走ろう」と「栄光をめざして」のどちらもオケ版が存在しており、どちらが原曲と言うかは難しいところ(おそらくオケと吹奏楽の同時作曲)。 「マーチ・イン・ド」もリベラ・ウインドの「奏楽堂の響き2」の音源を使用させて頂きました。 今回の放送のためにNHKの資料を調べて頂いたところ、1959年(昭和34年)3月22日の朝7時45分から8時までラジオ第一放送「吹奏楽(特集番組の名?)」として放送された「祝典組曲」の3曲目であることが判明。この組曲は第1曲「序曲」が古関裕而作曲、第2曲「円舞曲」が飯田三郎作曲、そして第3曲「行進曲」が芥川也寸志作曲。初演時の演奏者は山本正人/東京藝術大学吹奏楽研究部。 團も芥川同様、陸軍戸山学校に入り打楽器と編曲を担当。いわずと知れた童謡「ぞうさん」や、オペラ「夕鶴」など、幅広い年代のために書かれた たくさんの名曲で知られる作曲家。 「行列幻想」は、あまりマーチだと意識されることはありませんが、作者本人が「ちょっと変わった行進曲を書いてみた」と語っている通り、マーチです。この曲には團本人が委嘱団体であるブリヂストン久留米吹奏楽団を振っている音源もあり、それで紹介したかったのですが、1分1秒でも短くする必要があったので、こちらの快速テンポの秀演での紹介。 「祝典行進曲」は名実ともに日本を代表するマーチですが、今上天皇ご成婚のとき(ちなみにパレードのときではなく、その後の式典で使われた)以外にも色々なときに使われています。有名どころでは吹奏楽コンクールの課題曲にも。その他、東京オリンピックでは開会式の入場行進(古関裕而「オリンピック・マーチ」の後、5曲目に演奏)の他にも閉会式で使われ、ロサンゼルスオリンピックでは日本選手団入場のときに使われました。 エンド・テーマをカットするには、しゃべり終わりがホントにギリギリである必要があるので、とても心臓に悪い収録でした。
第8回目放送は下記の曲でした。
− 新しい日本の吹奏楽〜第11回“響宴” − 「ヴォルケーノ−吹奏楽のための行進曲」 諏訪雅彦・作曲 (4分00秒) (吹奏楽)川越奏和奏友会吹奏楽団 (指揮)佐藤 正人 <ブレーン株式会社 BRAIN MUSIC BOCD−7482> 「クラップス・ゴールド」 石毛里佳・作曲 (4分30秒) (吹奏楽)川口市アンサンブルリベルテ吹奏楽団 (指揮)福本信太郎 「ひとひらの空」 長生 淳・作曲 (8分40秒) (吹奏楽)神奈川大学吹奏楽部 (指揮)小澤 俊朗 「吹奏楽のための小品」 佐村河内守・作曲 (7分15秒) (吹奏楽)神奈川大学吹奏楽部 (指揮)小澤 俊朗 <ブレーン株式会社 BRAIN MUSIC BOCD−7483> 日本にあるムーヴメントの1つを紹介しよう、ということで、響宴を採り上げてみました。 必然的にCD音源での紹介となるわけですが、あのコンサートを収めた2枚組全体で見ると、このイベントの面白い所がかえって見えにくくなってしまっているような気がしたので、こんな選曲にしてみました。 かなりの数が紹介されているこのイベントですが、 1.スタンダードな曲の紹介 2.若手育成の場 3.新しいレパートリーの創出(委嘱) 4.意欲的(実験的)作品の実演 という、多様なアプローチがなされていて、単なる「新作発表会」とは若干毛色が異なります(「1」と「2」に応募作が偏っているため、あまり気付きませんが)。 今回、これら全てに良質なものがありましたので、自信を持ってご紹介できました。 が、トータルの再生時間が放送時間ギリギリで、ほとんど口頭で説明できなかったのが残念。選曲だけで私の意図を汲み取ってくれた人が、どれだけいたかは難しいところでしょうね。 余裕があれば下谷奨励賞の紹介や、石毛さんの曲のタイトルの由来(笑)なども紹介してみたかったのですが。 また、協奏曲スタイルや、シンフォニック・ポップスが紹介できなかったのも残念ですね(前者は時間の関係、後者は曲がなかった)。 そして、少ししかないコメントで噛んでしまう私。「委嘱初演」って上手く言えなかった・・・・・ 反省。
第3回目放送は下記の曲でした。
− 新しい日本の吹奏楽 バンド維新 − 「並びゆく友」 北爪道夫・作曲 (5分45秒) (吹奏楽)航空自衛隊 航空中央音楽隊 (指揮)佐藤 義政 「アンゼラスの鐘」 小六禮次郎・作曲 (6分35秒) (吹奏楽)航空自衛隊 航空中央音楽隊 (指揮)中村 芳文 「秘儀1−管楽合奏のための−」 西村 朗・作曲 (8分10秒) (吹奏楽)航空自衛隊 航空中央音楽隊 (指揮)佐藤 義政 <キングレコード KING KICC−682> この番組としては初の、新譜CD1枚からの放送です。しかも、結構持っている人が多いCDではないかと思います。 それでもなお紹介しないといけないほど、意義のあるイベントだと思いましたので、あえて早い段階に採り上げてみました。 こうなると、CDを持っている人にも聴いてもらう意味があるものにしないといけない。そう考えたので、極力「CDにない情報」を付加しようと心がけてみたのですが、如何だったでしょうか。 まぁ、そうすると確かに情報量は増えるのですが、喋っている時間も長くなってしまうわけで、ラジオだと「早く曲を流せ」とイライラしてしまうんですよね。自分で放送を聞いていてそう思いました。ここらへんの兼ね合いが難しく、今後の課題です。 さて、この番組は毎月の最終週はお休みですし、5月の第一日曜は特番のため休止です。 次回は5月11日の放送となります。 ちなみに、5月3日にNHK-FMで「今日は一日DJサミット三昧」という番組があります。 http://www.nhk.or.jp/zanmai/next.html#080503 この中の14:00〜17:00のどこかで、私もほんのちょっとだけ喋ります(生ではないです)。時間にして、曲まで合わせて5分ほど。番宣ですね。 |
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